ウクライナ東部で虐殺遺体、「一線越えた」とロシアを非難
キエフ(CNN) ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は東部スラビャンスク近郊で与党の地元議員ら2人の虐殺遺体が発見されたと発表し、東部一帯を占拠する「テロリスト」が「一線を越えた」と非難した。米国のバイデン副大統領は22日、同国を訪問して支援を表明した。
トゥルチノフ大統領代行は、行方不明となっていた2人の遺体発見を受け、ウクライナ全土に対テロ作戦の強化を指示。こうした犯行にはロシア軍が加担しているとの見方を改めて示した。
一方、スラビャンスクの実権を握る親ロシア派指導者のポノマリョフ氏は、ウクライナの極右勢力が2人を殺害したと主張している。
緊迫した情勢がつづくなか、バイデン副大統領はウクライナの首都キエフでヤツェニュク首相との共同記者会見に臨み、「ウクライナは1つの国であり、将来もそうあるべきだ。いかなる国にも他国の領土を奪う権利はない。米国はロシアによるクリミア半島の不法占拠を認めない」との立場を強調した。
副大統領はウクライナ東部の抗争にもロシアが関与していると非難し、ロシアが「挑発的な行動」を続けるなら追加制裁に踏み切ると警告した。