米軍部隊がポーランドに展開、ウクライナの事態受け
キエフ(CNN) ウクライナ情勢を巡り緊張が高まる中、隣国ポーランドの要請を受けて23日、米陸軍のパラシュート部隊がポーランドに到着した。同国軍と共にシフィドビンで共同演習を実施する。
米国のスティーブン・マル駐ポーランド大使は、「主権独立国家のウクライナに対するロシアの進攻に直面し、我々には北大西洋条約機構(NATO)の枠組みの中でポーランドの安全保障を確かなものにする責務がある」と語った。
同大使によると、米軍は少なくとも年内までポーランドでのプレゼンスを維持する方針。
NATOの推計によると、ロシアはウクライナとの国境付近に4万人の部隊を展開しており、ポーランドなどの近隣国が神経をとがらせていた。
米国防総省報道官は22日、ポーランドでの軍事演習はウクライナの事態を受けたものだと述べ、「我々の目標は持続的なプレゼンスにある」と説明。今後数カ月でイタリアを拠点とする4部隊をポーランドとリトアニア、ラトビア、エストニアに配備して軍事演習を行う計画を明らかにした。
ウクライナでは東部のクラマトルスク、スラビャンスク、ドネツク、ルガンスクの4都市で武装集団が行政庁舎などの占拠を続け、先週スイス・ジュネーブで交わされた国際合意に従う様子は見せていない。
ヤレマ副首相は23日、国営通信に対し、「対テロ作戦を続行している」と語った。