「船と運命を共に」は過去の話? 問われる船長の行動
(CNN) 韓国南西部・珍島(チンド)沖で起きた旅客船「セウォル号」の沈没事故で、乗客を残して逃げたとされる船長に非難が集中している。イタリアで2012年起きた座礁事故でも船長が先に逃げたとされ、相次ぐ事故で船長の責任の在り方が問われている。
大型船の沈没事故といえば、南アフリカ沖で1852年に沈没した英巡洋艦「バーケンヘッド」では、船長や兵士が女性と子どもをまず救命ボートに乗せて避難させ、自分たちは最後まで船に残って命を落とした。
まず乗客を避難させたというエピソードでは、豪華客船「タイタニック」と共に沈んだエドワード・スミス船長なども有名だ。
しかし最近相次いだ事故では、そうした勇気ある行動は見られなかった。
セウォル号船長のイ・ジュンソク容疑者は、まだ大勢の乗客が残っているのに同船を見捨てたとして非難されている。