「船と運命を共に」は過去の話? 問われる船長の行動

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安否不明者の帰りを待つ家族

安否不明者の帰りを待つ家族

イタリアや韓国では船長が船を捨てれば刑事責任を問われる。イタリアのスケッティーノ被告と同様、韓国のイ容疑者も、船を捨てて多数を死傷させた疑いが持たれている。

セウォル号では船長が早々と避難したために、危機的状況に拍車がかかった可能性があると解説するのは、米マサチューセッツ州の海上技術校で安全管理学を教えるウィリアム・ドーティ氏。「責任者が逃げてしまえば、その空白を埋めるのはほとんど不可能だ」と話す。

「救命ボートの設置場所に乗員を配置し、乗客の人数を数える乗員を配置して、人数が足りなければ探しに行かせる必要があった」(同氏)

ただ、セウォル号が沈没した際のイ容疑者の行動についてはまだ全容が分かったわけではないとステープルズ氏は指摘する。

イ容疑者は2010年に同船の宣伝ビデオに登場したこともある。この時は操舵室から双眼鏡で海を見渡す姿を披露して、「乗員の指示に従う限り、ここはどの船よりも安全だ」と請け負っていた。

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