リビア議会、新首相の選出巡り混乱
リビア・トリポリ(CNN) リビアで暫定政府の首相選出を巡って混乱が続いている。当初の報道によると、議会は4日、実業家のアハメド・ミティグ氏を賛成多数で暫定政府の新首相に選出した。同氏は宣誓就任し、議会は2週間以内の組閣を指示したとされる。
ところが同日遅く、暫定議会の第1副議長が、ミティグ氏を選出した投票は無効だったと宣言した。ミティグ氏はこの日の投票で、首相として信任されるために必要な120票を確保できなかったとされる。アワミ議長も暫定政府の公式ツイッターで、議会は休会になったと発表した。
同国では3月にゼイダン前首相が解任され、サニ前国防相が4月に新首相に選出された。しかしサニ氏は家族が何者かに襲撃されたことを受けて辞意を表明し、新首相が選出されるまでの間、首相代行を務めている。
アワミ議長はサニ氏に対し、次の採決が行われるまで首相代行を継続するよう要請した。
一方、別の議員らは、ミティグ氏を選出した投票は有効であり、同氏は正式な手続きを経て首相に選出されたと主張している。現在の首相が誰なのかは5日に議会が再開されるまで分からない状況だ。