アルカイダ系組織が政府機関襲撃、23人死亡 イエメン
(CNN) 中東イエメンの国防省は25日までに、同国南部のハドラマウト州で国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力が政府機関の施設多数に大規模攻撃を仕掛け、少なくとも23人が死亡したと発表した。
死者は軍兵士が12人、武装勢力11人となっている。兵士11人が負傷し、うち4人は重体。襲撃があったのは23日夜で、アルカイダ系はトラック20台以上に分乗し、攻撃してきたという。死亡した戦闘員にはサウジアラビア人2人が含まれるとの情報もある。
現場は同州セヨーン地区で目撃者はCNNの取材に、アルカイダ系の戦闘員総数は100人以上で9カ所にある政府機関施設を襲撃したと説明した。標的には治安当局の施設、警察本部や2カ所の軍の戦略基地などが含まれた。
目撃者によると、武装勢力は夜になって攻撃を始め、占拠した施設全てを焼き打ちにしたという。空軍や特殊部隊の支援部隊の到着後、撤収していた。
イエメンは過激派「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)の主要拠点。同国政府は約1カ月前、首都サヌアでテロ攻撃などが増え始めたことを受け、AQAPの掃討作戦に着手していた。米軍も無人偵察機などを出動させて支援している。