イラク拘置所で看守が拘留者を銃殺か
これに対し、イラクの司法制度を監督する最高司法評議会の報道官は27日、「現段階ではマスコミが報道しているにすぎない」とし、「今のところ目撃者や被害者遺族は名乗り出ておらず、誰からも正式な捜査要請はない」と語った。
また同報道官は「イラクの法律の下では、申し立てや証拠なしに捜査はできない」とし、アムネスティに証拠を提示するよう求めた。
しかし、アムネスティは生き残った拘留者や目撃者から、イラク軍が拘置所から撤退する前にイラク人の看守が拘留者を殺害したとの証言を得ている。CNNが入手したビデオにも、床が血だらけの監房に複数の拘留者の遺体が積み上げられている様子が写っており、アムネスティもその監房が殺害現場であると認めている。
またタルアファルから約50キロ離れたモスルの拘置所でも同様の殺害が行われたようだ。アムネスティによると、モスルの水路から拘置所でイラク人の看守に殺害されたと見られる複数の拘留者の遺体が発見されたという。