不明の3少年の遺体発見か イスラエル首相は「報復」を明言
ヘブロン(CNN) パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のヘブロン北西部で6月30日、行方不明になっていたイスラエルの少年3人とみられる遺体が発見された。ネタニヤフ・イスラエル首相は、自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの犯行と断定して報復を誓った。
これに対してハマスの報道官は、「ネタニヤフ(首相)がガザに戦争を仕掛けるなら、地獄への門を自ら開くことになる」と警告した。
イスラエル軍の将校は記者会見で「遺体の身元はまだ正式に確認されていない」と述べる一方、「テロとの戦いは続く。われわれはハマスをはじめとするテロ組織に対し、あらゆる合法手段を使って戦闘を続ける」と語った。
ネタニヤフ首相は30日、この問題に関する治安閣議を招集した。レゲフ報道官は「ハマスのテロリストの手で無残に殺害された3人の少年に、イスラエルは一丸となって哀悼の意をささげる」と表明。さらに、パレスチナ自治政府のアッバス議長はハマスと手を切るべきだと主張した。
米下院議員らも声明で遺族に弔意を表し、「この恐ろしい悲劇の黒幕がハマスと断定された場合、アッバス議長はただちにハマスとの協定を取り消す必要がある」と述べた。