キリスト教徒の村4カ所に襲撃、死者30人 ボコ・ハラムか
ナイジェリア北部カノ(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州で29日、キリスト教徒が住む4カ所の村が武装集団に襲われ、地元の宗教指導者によると少なくとも30人が死亡した。
現場は今年4月に女子生徒200人以上がイスラム武装勢力ボコ・ハラムに拉致された村、チボクの近く。オートバイに乗った武装集団が住民らを銃撃し、民家や教会に爆発物を投げ付けた。
チボクから約10キロの村の自警団員によると、この村には午前8時ごろ、ボコ・ハラムのメンバーとみられる集団が襲来。5つの教会を含む村全体を焼き払い、次の村へ向かった。
犯人らが逃げ惑う住民を林に追い込んで射殺したとの目撃情報もある。
チボクのキリスト教指導者は、「4つの村で計30人の遺体が収容されたが、林の中で殺された住民もいるため、全体の死者数は不明。状況が落ち着くのを待って捜索する」と述べた。チボクからは、4つの村の方向から民家が焼けているとみられる煙が立ち上るのが見えた。軍の対応は遅く、5時間後になって戦闘機が出動したが、武装集団は林の中へ逃げ込んだという。
生存者らは近くの町や州都マイドゥグリへ避難している。