厳しいガザの医療現場 イスラエルは攻撃の正当性主張
また負傷者が治療を受けている病院も例外ではなく、少なくともガザの病院1カ所が攻撃を受けたという。ガザの満員の緊急治療室や医薬品不足について伝えた医療関係者は、現在のガザの状況はシリアの内戦中に現地の病院で目撃した混乱と大差ないと語った。
ガザにいるCNNのスタッフによると、現地では頻繁に停電が発生し、さらに空爆でポンプ場が被害を受け、一部の地域が水不足に陥っているという。
一方、イスラエルも攻撃の正当性を主張する。平和は望んでいるが、自分たちの領土を守るために反撃している、というのがイスラエル当局の主張だ。
この点について、イスラエルのネタニヤフ首相も11日に、ガザからの攻撃がやまない限り、停戦は実現しないとの考えを改めて示した。今後、イスラエルがガザに派兵し、攻撃的姿勢をさらに強めるのでは、との懸念が高まっているが、ネタニヤフ首相はあらゆる可能性を排除しないと語った。