親ロシア派がウクライナ基地を攻撃 19人死亡
(CNN) ウクライナ東部で11日未明、親ロシア派がウクライナ軍基地をロケット弾で攻撃し、少なくとも19人の兵士が死亡した。ウクライナ軍が明らかにした。
ウクライナ軍によると、攻撃は11日午前4時半ごろ、ウクライナ東部ルハンシク州ゼレノポルスク近くで行われたという。同国のテロ対策局は、この攻撃で少なくとも55人が負傷したとしている。
ウクライナのポロシェンコ大統領は、今回のウクライナ部隊への攻撃でロシア製の自走多連装ロケット砲「グラ-ト」が使用されたことを明らかにした。
ポロシェンコ大統領は「親ロシア派は、ウクライナの兵士1人を殺害する代償として100人が死ぬことになる」と述べ、さらに「テロリストは誰一人、責任を逃れることはない。全員、罰を受けることになる」と付け加えた。
また欧州理事会(EC)は11日、ウクライナ危機をめぐる欧州連合(EU)の制裁対象リストに新たに11人を追加することを明らかにした。これにより、EU諸国への渡航禁止や資産凍結などの制裁対象者は72人となる。新たな制裁対象者は12日朝に発表される。
EUはすでに、ウクライナ東部スラビャンスクの市長を自称するバチェスラフ・ポノマリョフ氏やロシア軍空挺部隊のウラジーミル・シャマノフ司令官などを制裁対象としている。