ハマスのロケット弾、6割を消費か ガザ戦闘
(CNN) パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの軍事衝突で、イスラエル軍は31日までに、今月8日の交戦開始以降、ハマスは保持していたロケット弾の約6割を消費したと主張した。同軍の報道担当者がCNNに明らかにした。
作戦開始の時点でハマス保有のロケット弾総数は推定で約1万発。このうちイスラエル領内へ発射されたのは2600発以上。イスラエル軍が迎撃ミサイル「アイアンドーム」などで撃ち落としたのは3000発以上としている。
ただ、ハマスはガザ地区内にイスラエル軍が把握していない多数の地下トンネルを築いている可能性があり、より多数のロケット弾の所持も考えられる。米ワシントン近東政策研究所によると、これらロケット弾の多数はイランやシリアが供与しているが、ガザで製造されているのもある。
アイアンドームのミサイル1発の価格は約6万2000米ドル(約639万円)。これまで500発以上を発射しており、総費用は3100万ドル以上となる。英軍事情報企業ジェーンズによると、同ミサイルの発射装置の製造費は約5000万ドル。
米シンクタンクのランド研究所は、同ミサイルの性能改善はここ数カ月間で顕著だが、イスラエルはコスト増加の問題に直面していると指摘した。