米に不法越境のメキシコの未成年者、成功まで何度も挑戦
(CNN) 米調査機関ピュー・リサーチ・センターは10日までに、メキシコの未成年者による米国への不法越境問題に触れ、何度失敗しても挑戦を繰り返すなどの実態が明らかになったとする報告書を発表した。
これによると、昨年10月1日から今年5月31日までの間で越境を試みた未成年者は約1万1000人。このうち初めて捕まったのは2700人で、全体の拘束者の24%を占めた。
同センターは、この比率は残りの4分の3以上は越境を1回以上試みていることを意味すると指摘。拘束者の15%は少なくとも6度にわたって捕まり、出身国へ送還されていたという。
同センターのヒスパニック系住民などの問題の責任者は、メキシコ大使館当局者らとの接触を通じ、同国が米入管当局によって拘束されたメキシコの未成年者の極めて詳細なデータを把握していることが判明したと指摘。
このデータを米国土安全保障省などの統計と照合させたところ、関連性が浮かび上がったという。米入管当局は、メキシコとの協定に基づく同国住民を拘束した場合、メキシコ領事館にその事実を伝える義務がある。