小型機が住宅地に墜落、大統領候補者が死亡 ブラジル
サンパウロ(CNN) ブラジル大統領選の候補者エドワルド・カンポス氏(49)を乗せた小型機が南東部沿岸サントスの住宅地に墜落し、搭乗していた7人全員が死亡、地上にいた十数人が負傷した。国営メディアが伝えた。
国営ブラジル通信によると、同機はリオデジャネイロを出発してサンパウロ州グアルジャに向かっていたが、着陸態勢に入ったところで悪天候にあおられ、管制塔との通信が途絶えた。
目撃者は、低空飛行していた同機が住宅1棟に突っ込んで墜落したと話している。
カンポス氏はブラジル社会党の有力政治家で、連邦議員やペルナンブコ州知事を経て大統領選に初出馬。この日も選挙運動に向かう途中で、同乗していた側近や陣営関係者、2人の操縦士も死亡した。
大統領選は10月5日に投票が行われる予定で、カンポス氏は世論調査で約8%の支持率を確保し、現職のルセフ大統領、中道右派のアエシオ・ネベス候補に次ぐ3位につけていた。
ルセフ大統領、ネベス候補とも事故を受け、選挙運動の一時中止を表明した。
カンポス陣営は10日以内に新しい候補者を指名できる。カンポス氏の副大統領候補だったマリナ・シルバ元環境相も安定した支持基盤をもつ有力政治家で、2010年の大統領選には緑の党から出馬していた。
ブラジル空軍は13日、墜落は悪天候が原因だったとの見方を示し、引き続き調査を続けている。