ガザ停戦延長を発表、イスラエルは再び空爆
パレスチナ自治区ガザ(CNN) パレスチナ自治区ガザを巡るイスラエルとイスラム組織ハマスの72時間の停戦期限切れを前に、パレスチナの代表団は13日、停戦期間を5日間延長すると発表した。
一方、イスラエルはガザからロケット弾が撃ち込まれたとして空爆を再開し、予断を許さない状況になっている。
パレスチナの代表団は、停戦期間を現地時間の14日午前0時から5日間延長すると発表。ハマス幹部はこれについて「合意に達するための時間を与えるため」と説明、「包括的合意の成立に向けた前向きなムードがある」と楽観的な姿勢を示していた。
しかしこれとほぼ同じころにイスラエル軍は、13日夜から少なくとも8発のロケット弾がガザからイスラエル南部に撃ち込まれたと主張した。
イスラエル側は14日午前の時点で停戦延長に従うかどうかを公式には表明していない。だがイスラエル軍の広報はロケット弾攻撃を理由に、ガザで「テロ拠点を標的とする」と言明。13日深夜から14日未明にかけ、ガザで数回の爆発音が聞こえた。
一時停戦の合意はこれまで何度も破られる繰り返しだったが、今回は70時間にわたって守られたことから、パレスチナでは停戦延長に向けた期待が高まっていた。
国連によると、ガザではこれまでの戦闘で1962人が死亡した。うち約72%を民間人が占めるという。
支援団体によれば、避難を強いられた人は30万人を超え、数千人の負傷者の手当てに必要な医薬品の不足も深刻な状況にある。