隔離された貧民街、医師らに広がる感染――エボラ熱の最前線

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モンロビアの貧民街ウェストポイントには7万人余りが暮らしているという

モンロビアの貧民街ウェストポイントには7万人余りが暮らしているという

チャーミングさんに感染と飢えとどちらが恐ろしいかと尋ねると、「どちらも心配。すべてが恐ろしい」という答えが返ってきた。

世界保健機関(WHO)が25日に発表したところによると、流行国のリベリア、ギニア、シエラレオネで120人の医療従事者が死亡した。感染した人数はその2倍に上っている。

医師の数は患者10万人に1~2人、しかも大半が都市部に集中している。外国からの医療スタッフを確保することも難しい。

医療スタッフが出勤を拒否した結果、病院が閉鎖に追い込まれるケースも出ている。そうなると出産やマラリア治療といった一般的な医療サービスも停止してしまう。

エボラ出血熱は、患者の血液や体液に直接触れることで感染する。医師らの感染率が高い理由として、WHOは防護用品の不足や使用の不徹底、感染規模に対する大幅な人手不足に加え、「献身的な医療スタッフが、隔離病棟内で基準をはるかに超え、長時間にわたって診療を続けている現状」を挙げた。

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