エボラ熱、実験薬投与の3人に「回復の兆し」 リベリア
(CNN) 西アフリカ・リベリアの保健省は19日、開発段階にあるエボラ出血熱の治療薬を投与された同国の医療従事者3人が「非常に明るい回復の兆し」を示していると発表した。
治療に当たっている医師らも、3人の容体に「顕著な」改善がみられると語った。
投与されたのは、米企業がエボラ出血熱の治療薬として開発している未承認の薬「ZMapp」。リベリア政府の要請を受け、米政府の了解を得て現地へ送られた。
リベリアでは先週、エボラ出血熱の隔離施設が襲撃され、患者17人が逃げ出した。当局によれば、19日までに全員の所在が判明し、感染者は別の医療機関で治療を受けている。
保健当局者によると、地元指導者らの話を聞いた結果、襲撃の原因は住民の誤解にあったことが明らかになった。住民らは、この施設に全国のエボラ出血熱患者が集められていると思い込み、妨害を図ったとみられる。襲撃グループは発電機やマットレス、医療機器などを略奪したが、すべて返却すると約束した。