エボラ熱、実験薬投与の3人に「回復の兆し」 リベリア
世界保健機関(WHO)によると、7月に男性患者1人が確認されたナイジェリアでも、事態収拾の兆しが見え始めた。男性の治療に当たった医療従事者や同じ病院の患者ら12人の感染が確認されたものの、現時点でそれ以外の感染者は見つかっていないという。
12人のうち1人はすでに全快した。早期の発見、治療が功を奏しているとみられる。
男性は7月20日に空路帰国し、機内でおう吐を繰り返したが、感染した同乗者はいなかった。エボラ出血熱の潜伏期間は最長3週間とされる。同25日に男性が死亡してから3週間以上たっているが、新たな感染の報告はない。
WHOは一方で、エボラ出血熱の流行は依然として制御困難な状況にあり、感染が再燃したり拡大を続けたりする恐れは十分にあると指摘。18日には感染国に対し、出国者全員の感染検査を実施するよう要請するなど、警戒を呼び掛けている。