米国務長官がイラク入り 中東歴訪で対IS連合結成へ
米国はイラクでISの拠点など対して150回近い空爆を実施しているが、これらは主に米国人と米関連施設の防護や人道危機の回避を目的としてきた。また米軍の地上部隊は派遣しない方針を示している。
しかし、ISが米国人ジャーナリスト2人を殺害した映像を相次いで公開したことなどを受け、ISの本拠地シリアへの空爆など強硬策を主張する声が高まっている。
ただ、シリアでISを攻撃すれば米国と敵対するアサド政権を間接的に助けることにもなるため、オバマ大統領は消極的な姿勢を示してきた。
ケリー長官は10日にヨルダンでアブドラ国王と会談し、11日にはサウジアラビアへ。同国西部ジッダでペルシャ湾周辺6カ国との会合に臨む。さらにパリではイラク情勢に関する国際会議に出席する予定だ。