フィジーで総選挙、2006年のクーデター以来初
(CNN) 南太平洋のフィジーで17日、2006年の軍事クーデター以来8年ぶりの総選挙が行われ、推定60万人の有権者が投票した。
今回の選挙では、8年ぶりの民政復帰に向けた期待が高まっている。しかし過去27年で4回のクーデターが発生している同国の現状を踏まえ、「本質的には1人か2人の気まぐれに左右される、非常にもろい民主主義への復帰」(オーストラリア国立大学のブリジ・ラル氏)とする見方もある。
政情不安の原因は、人口の約57%を占める先住民のフィジー系住民と、約38%を占めるインド系住民の対立にある。
ただ2006年のクーデターでは、軍の司令官だったフィジー系のバイニマラマ氏(現首相)が、政策を巡る対立から同じフィジー系の政権を崩壊させた。
世論調査ではバイニマラマ首相の率いる政党が優勢を保っている。英連邦の構成国は、約100人の国際監視団が公正な選挙と判断すれば、フィジーの再加盟を認める姿勢を示している。