ISIS掃討、トルコが軍事介入で採決へ 豪州は飛行開始
イラク・アルビル(CNN) 米国主導の有志連合によるイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する空爆作戦などに関連し、トルコ国会が2日に特別招集され、軍事行動の承認を求める政府の動議について採決する見通しとなった。
同国の半国営のアナトリア通信が伝えた。同国は先月30日、ISISの武装勢力が対シリア国境近くに迫ったとして自国の部隊や戦車を出動させる措置を講じていた。
トルコはISIS壊滅の軍事作戦に対し支援を表明しているが、有志連合に積極的に加勢する踏み込んだ姿勢はこれまで示していなかった。ただ、トルコ領内へのシリア住民の流入がここ数日間加速し、その数は15万人に達する深刻な事態に直面していた。
一方、オーストラリアのアボット首相は同国議会で、豪州軍機が1日、有志連合の軍事作戦を支援するためイラク上空での飛行を開始したと説明した。ただ、空爆に加わる最終決定を下す前にイラク政府の要請が必要としている。
豪州は空中給油や監視用航空機による電子情報収集などで空爆を支援する計画。
ISIS掃討の作戦に参加する国はこのところ増えつつあり、英軍戦闘機も先月30日、イラク北西部で初の空爆を実施した。少数派クルド人部隊を支援し、ISISの重火器類や武装トラックを破壊していた。