イラクのクルド人治安部隊、シリア北部に到着へ
トルコ南部ガジアンテプ(CNN) シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦うクルド人部隊を支援するため、イラク北部クルド自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」の部隊が29日までに現地入りする見通しとなった。ペシュメルガの司令官が28日、CNNに語った。
アインアルアラブはトルコ国境に近いクルド人の街。シリア側の三方をISISに包囲されているため、ペシュメルガの援軍はトルコ側から入る。トルコは20日、ペシュメルガがトルコ領を通過することを認めると発表していた。
同司令官は「数日前から準備はできている。運用上の問題が生じたがすでに解決した。トルコ側との合意は成立している」と述べた。
クルド自治政府の国防省に相当するペシュメルガ省の当局者は、総勢161人の部隊が武器を持ってアインアルアラブへ向かうと述べ、28日夜か29日朝には到着するとの見通しを示した。イラク国内で集めた旧フセイン政権時代の武器を現地のクルド人部隊に届け、戦闘にも参加するという。
バルザニ自治政府議長の側近も29日未明、ペシュメルガの部隊はまもなくアインアルアラブに到着してクルド人部隊と朝食をともにするだろうとツイートした。