オバマ大統領がアジア歴訪 APECとG20出席へ
香港(CNN) オバマ米大統領は10日から中国とミャンマー、オーストラリアを歴訪する。北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、ブリスベンで20カ国・地域(G20)首脳会合に出席する。
オバマ政権が掲げてきた「アジア基軸」戦略の成果が問われるなか、大統領がさまざまな外交課題にどう取り組むかが注目される。
最初の訪問先となる北京ではAPEC出席に加え、習近平(シーチンピン)国家主席との会談を予定している。サイバー安全保障などの懸案事項も議題に上るとみられる。
ミャンマーはオバマ大統領が2年前、米国の現職大統領として初めて訪問した国。民政移管後の政治改革に期待が集まっていたが、最近は民主化の停滞や少数派ロヒンギャ族への差別、迫害問題などが批判を呼んでいる。
ブリスベンで開催されるG20では、アジア太平洋地域における米国のリーダーシップについて演説する。オーストラリアのアボット首相、日本の安倍首相との首脳会談も予定されている。
ウクライナ問題を巡って欧米との関係が悪化したロシアのプーチン大統領も今週、APECとG20に出席する見通し。オバマ大統領がどちらかの場で同大統領と非公式に会談する可能性も指摘されている。