ナイジェリア北東部で自爆テロ、死者 ボコ・ハラム襲撃も
ナイジェリア北部カノ(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州の州都マイドゥグリで1日、市場を狙った自爆テロがあり、数人の死者が出た。隣接するヨベ州では同日、イスラム過激派「ボコ・ハラム」の戦闘員が大挙して州都ダマトゥルへ攻め込んだ。
マイドゥグリの自警組織司令官によると、市内の市場で午前11時ごろ、女1人が自爆し、少なくとも6人が死亡、20人以上が負傷した。負傷者の多くは重体とされる。
一方で警察は、女2人が市場の入り口を狙って自爆し、5人が死亡したと述べた。地元総合病院の情報筋によると、負傷者48人が同病院へ運ばれたという。
同市では先週も自爆テロが発生し、少なくとも78人が死亡している。
一方、ダマトゥルではこの日、未明から爆発音や銃声が響いた。住民らによると、ボコ・ハラムがトラックなどを連ねて押し寄せ、警察の検問所に放火して市中心部へ向かった。治安部隊が激戦の末、同日午後までに撃退したという。
ヨベ州の報道担当者は、残党が逃走を続けているとして、住民らに警戒を呼び掛けた。
ボコ・ハラムは2009年以降、同国北部を中心に警察や学校、教会、政府機関などへの攻撃を繰り返している。28日には北部の大都市カノにあるモスク(イスラム教礼拝所)で起きた自爆テロなどで100人以上が死亡した。