香港デモの学生リーダー、ハンストを開始
香港(CNN) 政長官選挙の制度改革を巡り抗議活動が続く香港で、学生団体「学民思潮」のリーダー、黄之鋒(ジョシュア・ウオン)さん(18)とメンバー2人が1日、ハンガーストライキに入った。
黄さんはCNNとのインタビューで「体に悪いのは分かってるが、当局に交渉を迫る唯一の手段だ」と話し、水以外は口にしないと宣言。「当局が政治改革の即時開始に向けて当団体との会合に応じるなら、われわれはハンストを中止する」と述べた。
民主派のデモ隊は、次期行政長官選挙で中国政府が公認の候補者にしか立候補を認めない方針を決めたことに抗議している。しかし主要道路などを占拠して2カ月以上が過ぎても政府は譲歩の構えを見せず、運動は勢いを失って内部の意見対立も目立つようになった。
梁振英・行政長官はハンストの知らせを受け、「寒い時期なので、学生たちは健康に気を付けてほしい」と述べた。
ハンストに対しては民主派内部からも効果を疑問視する声や、運動の成果が出ないまま「名誉ある撤退」を探っているのではないかと批判する声も上がっている。
学民思潮は2012年にも、香港の高校に共産党寄りのカリキュラムが導入されるという計画に抗議して、メンバーがハンストを決行。この時は多数の支持が集まり、当局が最終的に計画を撤回した。