衆院選きょう公示――安倍首相の「賭け」の行方は
(CNN) 安倍晋三首相が自身の経済政策「アベノミクス」などの是非を問う衆議院選挙(定数475議席)は、2日に公示された。14日の投票日に向け、選挙戦の本番がスタートした。
安倍首相は2012年の就任以来、アベノミクスの「3本の矢」として金融緩和と財政出動、成長戦略を掲げ、政権への評価をかけて実現を図ってきた。
首相は衆院選をアベノミクスへの信任投票と位置付けている。先月21日の衆院解散に当たり、「アベノミクスを前に進めるのか、止めてしまうのか、それを問う選挙だ」と語った。
これに対して中小・零細企業からは冷やかな声が上がっている。横浜市で青果店を営む男性は最近、店の照明の一部を落とすことにした。この1年で電気代が3割も上がり、顧客の購買意欲に改善の兆しは見えない。「大企業から金がしたたり落ちてくるというが、それはどこにあるというのか。地上で毎日一生懸命に働く者には届いていない」と、この男性は訴える。
最近実施された2件の世論調査では、有権者のうち半数近くが「焦点は経済と雇用」と答えた。