中国が新型「ステルス戦闘機」を公開、その性能は
中国・珠海(CNN) 中国の広東省珠海で今月中旬に開催された航空ショーに登場した同国の新型兵器の中で最大の注目を集めたのは、開発中の最新型戦闘機「FC31」の公開だった。
開発途上にある中国の軍用機が公の場で紹介されたのは初めて。これまでは、中国空軍に実戦配備されてから、機体の特徴などが初めて判明するのが通例だった。
FC31は、米ロッキード・マーチン社が製造する米軍の次世代戦闘機F35を意識した、敵レーダー網の回避能力を持つステルス戦闘機とみられる。中国のステルス戦闘機としては「J20」に次ぐ機種で、機体はより小さくなっている。J20の初飛行は2011年1月だが、その性能などは今なお不明な部分が多い。
瀋陽航空機工業が製造するFC31機の機体は、一部でF35に似ている。機体の材質のの情報もないことから、FC31のステルス性能がどれほど優れているのかを見極めることは不可能だ。機内のエンジンの配置場所やエンジンからの熱の放射をどのようなデザインの排気噴出口で減殺しているのかも不明だ。
他の中国空軍機と同様、同機のエンジンにはロシア製が搭載されている。2種類のクリモフRD93エンジンと考えられる。このエンジンはミグ29型戦闘機に導入されたエンジンの改造型とされる。
FC31開発では、ミグ社に造反した一部の設計チームが瀋陽航空機工業を助けたとのうわさがある。しかし、ミグ社の当局者は「私が知る限りでは中国は独自に設計した。自力で良い仕事をしたように見える」と述べた。
この当局者の言い分は正しいかもしれない。仮にFC31のような機種の開発にロシアの援助があったなら、その性能は多分より優秀になっていただろう。