衆院選きょう公示――安倍首相の「賭け」の行方は
衆院選では経済政策のほか、原子力発電所の再稼働や集団的自衛権、対中国政策、女性の地位向上などを巡る議論も焦点となる。
現地メディアによれば、衆院選の女性候補者は184人と、全体の約16%にとどまっている。安倍首相は女性の職場進出を長年支持してきたというが、子育てと仕事を両立させている既婚女性は依然として少数派だ。
首相にとって、平均的サラリーマンに経済政策の恩恵を実感させられるかどうかが選挙のカギとなる。しかし中小企業やその顧客は、今春の消費税引き上げとコスト増大に苦しんでいる。
首相は来年10月に予定されていた消費税の再引き上げを延期すると発表した。経済活性化へ向けて、3兆円規模の現金給付や減税も提案されている。だが果たして、有権者はそれで満足するだろうか。
東京都内にある老舗(しにせ)豆腐店の4代目店主の男性は、「アベノミクスは何の役にも立たない」と切り捨て、「生活は苦しくなるばかりだ」と訴えている。