救出できなかった米国人人質、武装勢力がビデオ公開
(CNN) アルカイダ系テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が、イエメンで拉致された米国人フォトジャーナリストのルーク・ソマーズさんを登場させ、米国が要求に応じなければソマーズさんを殺害すると脅すビデオを公開した。
ソマーズさんは昨年9月に拉致された。ビデオの中で「私の名はルーク・ソマーズ。33歳。イングランド生まれだが米国籍を持っている」などと自分を紹介し、「この状況から救い出してほしい。命の危険にさらされている」と淡々とした口調で語っている。
声明を読み上げたAQAPのメンバーは、要求の内容は米政府が知っていると主張した。
イエメンでは11月24日、米国とイエメンの特殊部隊がアルカイダの拠点を急襲。銃撃戦の末に武装勢力の7人を殺害し、人質になっていた8人を助け出したが、ソマーズさんは救出できていなかった。
救出された人質によると、ソマーズさんを含む5人は別の場所へ連れ去られたという。