イラン、イラク東部のISIS拠点を空爆か 米国防総省
(CNN) 米国防総省のカービー報道官は4日までに、イランがイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)の掃討でイラク東部に空爆を加えた可能性があるとの見方を示した。事実なら、イランによるイラク内のISIS拠点への空爆は初めてともみられる。
中東のメディア報道に関連して述べたもので、同報道官はCNNに対し、「過去数日間内にこれらの作戦を複数回実施した形跡がある」と指摘。ただ、米国とイラン軍との協調行動はないとし、イラク内の作戦遂行での直接的な連絡のやりとりも否定した。
米国とイランは、イラク領空内での行動はイラク当局の調整に委ねているとも述べた。
ベルギー・ブリュッセルに滞在中のケリー米国務長官はイランによるイラク内の軍事行動の確認や否定はしなかったが、イランとの協調行動がないという点では何も変わっていないとも指摘。
その上で、イランの軍事行動はイラクもしくはイラン政府の判断次第としながらも、イランがイラクの一部地域でISISを標的にした行動を起こしたなら、建設的な効果をもたらすとも述べた。