男が8人殺害の後、自殺 カナダ西部
(CNN) カナダ西部アルバータ州のエドモントン警察は30日、男が8人を殺害した後、自殺を図ったとみられると発表した。
エドモントン警察のクネヒト署長は「一連の事件は、無差別殺人ではないと見られ、広範な市民に危険が及ぶことはない」と述べ、「犯罪組織の関与は見られず、悲劇的な家庭内暴力事件だろう」と付け加えた。被害者の身元は明らかになっていないが、全員親戚だという。
クネヒト氏によると、29日午後7時ごろ、「男が民家に侵入し、発砲して逃げたようだ」との通報を受け、警官がエドモントン南西部の民家に駆け付けた。そして民家の中で、中年女性の遺体を発見した。
また同日午後8時半ごろ、エドモントン北部の民家に住む男の様子を確認してほしいとの通報を受けた。男の家族は、男はうつ状態で、過度に感情的になることがあり、家族は男が自殺を図るのではと懸念していたという。
そこで警官がその家を訪れたが、住人の反応はなく、疑わしい点もなかった。
しかし、30日の午前0時半ごろ、警察はさらなる情報を得て、再びエドモントン北部の家に向かった。すると、家の中で女性3人、男性2人、子どもが男女1人ずつの計7人が死亡していた。
同日午前2時20分、エドモントンから約30キロ離れたフォート・サスカチワンのレストラン近くで、最初の事件現場で目撃された黒のSUV(スポーツ用多目的車)を見たとの通報があった。警察はそのレストランを包囲したが、午前8時45分、レストラン内の男は銃で自殺を図り死亡したと断定した。死亡していた男は、前の晩、家族が安否を心配していた男だった。
クネヒト署長は「他の容疑者は探していない」としている。