反政府運動で7000人以上を逮捕、バングラデシュ
ダッカ(CNN) バングラデシュで22日までに、総選挙のやり直しを求める政府への抗議活動をめぐり31人が死亡した。数種間で7000人以上が逮捕される事態となっている。
カダル通信相は21日、200台のバスが放火されるといった抗議活動のなかで、公共交通機関の運転手など少なくとも7人が死亡したと述べた。
政府は抗議活動の準備に使用されるとして携帯電話のメッセージアプリの利用をブロックした。
昨年の総選挙からちょうど1年にあたる5日、バングラデシュ民族主義党(BNP)など20野党がゼネストと全国規模の道路、鉄道、河川交通の封鎖を呼びかけていた。
昨年の総選挙では、野党がボイコットするなかでハシナ現首相が率いる与党・アワミ連盟が圧勝。同国では1991~2010年まで総選挙は中立的な選挙管理内閣の下で行われており、野党はこれと同様の選挙でなければ参加しないとの立場だった。
今回の政情不安をめぐり、ハシナ首相はBNPのジア党首(元首相)が暴力をあおっていると非難。ジア党首は、暴力は政府の仕業だと反論している。
ハシナ首相は同国のムジブル・ラーマン初代首相の娘で、ジア党首は暗殺されたジアウル・ラーマン大統領の妻。2人は長きにわたってバングラデシュ政界に君臨、90年代以降、入れ替わるように首相の座に就いている。