エジプト、アルジャジーラ記者1人を釈放 依然2人が収監
カイロ(CNN) エジプト当局は1日午後、約1年前に拘束した中東の衛星テレビ局アルジャジーラのジャーナリスト3人のうち、オーストラリア人のピーター・グレスト氏を釈放、送還した。内務省報道官が発表した。
担当弁護士によれば、グレスト氏はエジプト国内法に基づき、出身国のオーストラリアへ身柄を引き渡された形で、帰国後改めてオーストラリアで裁判にかけられるという。
グレスト氏とともに拘束されたアデル・ファハミ、バヘル・ムハンマド両氏は依然として収監されている。ファハミ氏はエジプトとカナダの二重国籍を持ち、ムハンマド氏はエジプト人だ。3人は2013年7月の軍事クーデター後に非合法化されたイスラム組織、ムスリム同胞団を支援したとして同年12月に拘束され、裁判で有罪を言い渡された。
本人たちはこれまで一貫して無実を主張。アルジャジーラや世界各地ジャーナリストらも、「ジャーナリズムは犯罪ではない」として3人の釈放を求める運動を展開してきた。エジプト最高裁は最近、3人の上訴を受けて再審を認める判断を下していた。