ISISのキリスト教徒拉致、人数激増か 虐殺懸念 シリア

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ISISの戦闘員。地元活動家によれば、ラッカは「巨大な監獄」と化しているという

ISISの戦闘員。地元活動家によれば、ラッカは「巨大な監獄」と化しているという

(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がシリア北東部の村落を襲い少数民族アッシリア人のキリスト教徒多数を拉致した事件で、被害の住民数が当初伝えられた数字を大幅に上回る約150人になる可能性があることが26日までにわかった。

スウェーデン・ストックホルムに拠点がある「アッシリア人権ネットワーク」の責任者がCNNに明らかにした。現地周辺などで活動する同団体メンバーが得た最新情報に基づいている。

同責任者は、ISISは25日にもこれら拉致の被害者の殺害を予告するビデオ声明の公表を準備していたとも述べた。このメッセージはオバマ米大統領とISIS拠点の空爆を続ける有志連合参加国向けのものとみられる。

ISISが23日未明に襲撃したのはタルタメル近くの複数の村落。拉致されたキリスト教徒は当初、70~100人と推定されていた。

同責任者によると、拉致された村民はISIS支配地に連行された。ISISが首都と称するシリア北部のラッカに送られたとの情報もある。連れ去られた女性が夫に寄せた最後の連絡では、ISISは拉致した女性たちが民兵組織の構成員であること疑って尋問しているという。

アッシリア人権ネットワークの責任者は、連行された村民らが虐殺されることへの懸念も強めている。ISISはこれまでアッシリア人が多数派である約35カ所の村や町を制圧。避難を強いられた家族は数千単位に及ぶという。

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