フランスで宝石輸送車襲撃、11億円超の被害か
パリ(CNN) フランス中部アバロンで10日深夜、宝石を積んだ輸送車2台が襲われ、宝石が強奪される事件が起きた。
警察によれば、輸送車は高速道路の料金所で約15人の犯行グループに襲われた。奪われた宝石の価値については確認できていないという。CNNの系列局BFMTVは、900万ユーロ(約11億5000万円)相当だったと伝えた。
BFMTVによれば、犯行グループは輸送車の運転手に何らかのガスを使用し輸送車を乗っ取ったとみられる。警察によれば2台の輸送車には交代要員を含めそれぞれ2人、計4人の運転手が乗っていた。銃の発砲はなかった。
犯行グループは4台の乗用車と奪った輸送車2台に乗って逃走。輸送車は現場近くで焼け焦げた状態で乗り捨てられていたのが発見されたが、中身は消えていた。
そばには重機が1台、アームを輸送車の中に突っ込んだ状態で見つかったという。
フランスではこれまでにも、高級宝飾品の強奪事件が起きている。
2013年7月には地中海岸のカンヌで、武装した男が総額1億3600万ドル(現在のレートで約165億円)近い宝飾品を奪われる事件が起きたほか、その2カ月前には映画祭期間中のやはりカンヌで、2件の大型窃盗事件が起きている。