ティクリート奪還作戦、街の75%を制圧か イラク
ティクリートはフセイン元大統領の出身地。ISISは昨年6月、ティクリートを陥落させていた。アバディ首相は今月1日、ティクリートや同市があるサラフディン州からのISIS掃討作戦の開始を命じていた。
奪還作戦にはイラク軍の他、シーア派の民兵組織やスンニ派の武装組織などが加わっている。兵力の規模は約3万人。
一方、イラク西部アンバル州の地方議会当局者は11日、ISISが同州ラマディ市に新たな大規模攻撃を仕掛けていると報告した。同市は首都バグダッドの西方に位置する。
ラマディへの攻撃はあらゆる方角から仕掛けられ、過去最大規模と指摘。迫撃砲やロケット弾などを撃ち込んでいる他、多数の検問所や市中心部で爆弾を積んだ車約17台を爆発させている。
同当局者はラマディ救済のために空軍の支援が早急に求められていると主張した。ラマディへの大規模攻撃の開始は、ティクリートでの戦闘に連動したものとの見方もある。米軍当局者などはISISがアンバル州を握った場合、バグダッド防衛に大きな不安が生じるとの見方も示していた。