空母など軍事情報を「外国人スパイ」に売却、2人摘発 中国

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(CNN) 中国の国営メディアは12日までに、同国初の空母「遼寧」の写真500枚以上を含む軍事情報を外国人スパイに売却したとして中国人の男2人を摘発、今年初めに6~8年の禁錮刑判決を下したと伝えた。

大連市の地元紙などが報じた。これによると「Zhang」の姓名を持つ男(23)は外国雑誌の編集者と名乗る人物に同空母の写真を引き渡した。受け取った金額は伝えられていない。昨年8月に拘束されたこの男は写真提供などで得る報酬が良かったため、本来の職業をやめていたという。

同紙はまた、「Han」の姓名を持つ男(30)は中国のインスタントメッセンジャーアプリを経由してジャーナリストとする人物から接触を受けたとも報道。求めに応じて軍事基地で働き、主要な軍プロジェクトに絡み機密性のある分野の写真を撮影したとしている。

昨年夏には北京と遼寧省に出掛け、国家防衛技術展示会の写真も収めていた。これらの写真はジャーナリストを名乗る人物に渡していた。

大連の地元紙は男2人が「スパイ活動」に使ったとする米アップル社のiPhone(アイフォーン)、コンピューターやケーブルなどの機器類も写真付きで伝えた。

大連の公共治安当局は地元紙の報道は真実と認めたが、詳細には触れなかった。

中国版のツイッターには、今回の摘発について実際にスパイ行為に相当するのかを疑う見方も寄せられた。「2年前に大連から北京行きの旅客機に乗った際、機上から空母の姿がはっきりと見えた。多くの乗客が写真撮影していた」との書き込みもあった。

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