英米などの医学生11人、ISIS参加のためシリア渡航か
(CNN) 英国や米国などの医学生11人がイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」支配下の病院で働くため、シリアに渡航したと見られることが分かった。隣国トルコの野党議員が22日に明らかにした。
メフメト・アリ・エディボグル議員によると、シリアに渡ったと見られる医学生の男女は英国人7人、米国人とカナダ人が各1人、スーダン人2人の計11人。8人は医学校を卒業したばかり、3人は最終学年だった。
英紙オブザーバーによれば、家族は学生たちがISISのために働くつもりだったことは間違いないと話し、同議員に助けを求めている。「私も家族も学生たちがだまされ、洗脳されたと思っている」とエディボグル議員は強調する。
父母など少なくとも7人はトルコとシリアの国境付近に滞在し、帰国を呼びかけているという。父親の1人はトルコの新聞のインタビューの中で娘に向けて、「おまえが誰かを助けて役に立ちたいと思っていたのは知っている。でも違うやり方がある。どうか戻って来てほしい」と訴えた。
英外務連邦省は、領事館を通じて家族を支援するとともに、トルコ警察に捜索を求めたことを明らかにした。