金第1書記暗殺映画のDVD、脱北者が風船で散布
3時になると風船にヘリウムを注入し、DVDとドル札、体制批判を付けて空へ放つ。風船は北朝鮮側に入ってからDVDなどを投下するよう、タイマーが仕掛けてある。
深夜に飛ばすのは北朝鮮との衝突を避けるためだけではなく、身の危険を感じて作戦を阻止しようとする近隣住民の批判をかわすためでもある。
4回目の今回は8万枚以上のDVDを飛ばした。DVDがその後どうなるのか、李氏には知る由もない。しかし北朝鮮がこうした風船作戦に激怒するところを見ると、一部の情報は住民に届いているようだ。
李氏は「北朝鮮で真実を語れば死が待っている。だが風船を使えば、安全な場所から真実を伝えられる」「この風船で南北統一に貢献することができる」と、力を込めた。