ケニア、ソマリア人難民の「退去」要求 3カ月内に
UNHCRとケニア、ソマリア両国政府は2013年、ソマリア人難民の本国への移送についてはあくまでも難民自身の自由意思を受けた相互合意や自主的決定を重んじる原則で合意。ルト副大統領の今回の移送計画はこの原則が脱落しているようにもみられる。
難民のソマリア内の移送先も明らかでない。同キャンプには現在、60万人以上が住み、基本的な生活物資の配給も満足すべき状況にないとされる。過去には深刻な干ばつや伝染病などにも襲われていた。
一方でソマリアからキャンプへの移動は容易とされ、CNN記者も過去に抜け道のルートをたどってこれを実証したことがある。同キャンプに忍び込むシャバブ支持者も多いとされる。
ケニア政府はまた、シャバブ構成員の同国への侵入を阻止するため対ソマリア国境で長さ約700キロにわたる壁の建設も進めている。