ネパール地震 死者4千人に迫る、救援活動なお難航
同日夕までに確認された死者はネパールで3862人、インドで72人、中国で20人。ほとんどはカトマンズ周辺に集中しているが、地方の被害状況が明らかになれば、犠牲者の数はさらに増える可能性もある。
ネパールの観光名所だった寺院や仏塔なども地震で壊滅的な被害を受け、同国が登山の拠点になっていた世界最高峰のエベレストは大規模な雪崩に見舞われた。中国・新華社通信の27日の報道によると、中国側からのエベレスト登山はすべて中止になった。
米調査会社のIHSは、地震によるネパールの経済損失を50億ドル(約6000億円)と推定。同国の2014年の国内総生産(GDP)193億ドルと比較すると膨大な額になる。
各国からの救助隊や救援物資も相次いで到着し、27日のカトマンズ空港には大量の貨物機が並んだ。しかし救援物資の流入と、出国しようとする人の多さに当局が対応できず、空港は混乱状態に陥っている。