過激派人質の少女ら救出続く、新たに234人 ナイジェリア
(CNN) アフリカ西部ナイジェリアの軍報道官は1日、同国北東部で実施したイスラム過激派「ボコ・ハラム」の掃討作戦で人質となっていた女性や少女計234人を新たに救出したと発表した。
作戦はボコ・ハラムの拠点とされるサンビサ森林地帯で行ったもので、同軍は先に約450人の女性や少女も助け出していた。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、ボコ・ハラムが拉致した女性らの数は昨年以降、2000人以上。
同国北東部のチボック町では昨年4月、学校を襲撃された女子生徒200人以上が拉致されていたが、今回新たに救った234人の中に同町の女子生徒が含まれているのかは不明。女子生徒の大量拉致事件は国際社会の同情も集め、ソーシャルメディアなどで救出キャンペーンも始まっていた。
ナイジェリア軍報道官は声明で、サンビサ森林地帯の制圧を含む作戦の目的は民間人人質の救出とボコ・ハラム野営地などの破壊としている。
ナイジェリア北部を勢力圏とするボコ・ハラムは厳格なイスラム法(シャリア)適用による国家樹立を狙う武装闘争を続けている。