サウジ軍空爆で市民58人死亡 イエメン当局
イエメン・サヌア(CNN) サウジアラビア主導の有志連合軍がイエメンのシーア派反政府組織「フーシ」の拠点に空爆を続ける中、サウジ軍の空爆が1日、病院と仮設の診療所を直撃し、医療関係者や患者ら少なくとも58人が死亡、67人が負傷した。複数の地元当局者が明らかにした。
空爆を受けたのはイエメン南西部タイズ近郊の小さな町にある地域の中核病院。タイズを巡っては、「フーシ」が1カ月以上にわたり、国外に逃れたハディ暫定大統領を支持する勢力と衝突をくり返していた。
現地の複数の当局者によると、この病院はフーシの武装勢力には使用されておらず、死者の中に武装勢力のメンバーは含まれていなかった。死者と負傷者のほとんどは、医療関係者や患者だという。
空爆を受けた病院はこの地域で最大規模であり、患者も多い。仮設の診療所は病院に付属している。
フーシは3月、有志連合軍による空爆が始まる前に、タイズ国際空港を制圧していた。サウジは、フーシが転覆したイエメン政府を復権することを目標にしている。