ロヒンギャ族の900人が漂流、インドネシアで保護
(CNN) インドネシアで10~11日にかけて、アチェ沖を漂流していたミャンマーの少数民族ロヒンギャ族などの男女や子ども900人近くが救助された。地元当局者が明らかにした。
当局によると、10日に547人が救助され、11日には約400人の乗った船が見つかった。食料も水もないまま何日間も漂流し、衰弱していた人も多かったという。乗船者の中には幼児も多数いた。
救助された人たちは避難所に身を寄せているが、施設は定員をオーバーして食料などの物資も不足しているという。どこへ行こうとしていたのかは不明。船はインドネシア海軍が押収して調べている。
国際移住機関(IOM)は現地に係員を派遣して聞き取り調査を進めているが、これまでに確認された乗船者はロヒンギャ族とバングラデシュ人だった。
ロヒンギャ族はミャンマーのイスラム系少数民族。何世代にもわたって同国に住んでいるにもかかわらず、仏教徒が多数を占めるミャンマーでは隣国バングラデシュからの不法入国者として扱われ、差別を受けてきた。
これとは別にマレーシア警察は、ミャンマーとバングラデシュから来た1000人以上が同国のランカウイ島に漂着したことを明らかにした。人数はさらに増える可能性もあるとしている。