米特殊部隊が急襲作戦、シリアでISIS幹部殺害
米国家安全保障会議のミーハン報道官によると、作戦はオバマ米大統領の指示で実行された。同報道官は声明で、イラク当局の協力に感謝する一方、シリアとの間で事前の連携はなかったと述べた。
アブ・サヤフ幹部はISISの主要な資金源とされる石油やガスの取引を統括していた。作戦で押収したコンピューターなどから、ISIS内部の運営や通信、資金調達に関する大量のデータが入手できたという。
専門家らによると、ISIS支配下の油田は米軍の空爆で設備が破壊され、もはや大きな資金源にはなっていない。今回の作戦は、資金調達部門の主要人物を狙うことで、ISISへの資金の流れや犯罪組織とのつながりについて詳細な情報が得られるという点に意味があったとみられる。
作戦ではさらに、イラクのクルド系少数宗派ヤジディ教徒の若い女性1人が保護された。米当局者によれば、アブ・サヤフ幹部と妻はISISが住民らを拉致、連行している活動にもかかわっていた疑いがある。