米特殊部隊が急襲作戦、シリアでISIS幹部殺害
(CNN) カーター米国防長官によると、米軍特殊部隊は15日夜から16日朝にかけ、シリア東部でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する急襲作戦を実施し、アブ・サヤフ幹部を殺害した。
作戦では同幹部の妻とみられるイラク人女性が拘束された。女性はイラクで取り調べを受けている。
作戦の内容に詳しい情報筋がCNNに語ったところによると、陸軍特殊部隊デルタフォースの隊員二十数人が多目的ヘリコプター「ブラックホーク」や輸送機「オスプレイ」で、東部デリゾール県にあるシリア最大の油田、オマル油田付近に入った。同県内に6カ所ある油田、ガス田はすべて、昨年7月以降ISISの支配下に入っている。
特殊部隊は現地でISIS拠点のビルを襲撃。ISIS側は女性や子どもを盾にして反撃を試みたが、部隊は同幹部らISISのメンバー十数人のみを殺害することに成功し、隊員も全員が無事に帰還したという。
米政府高官によると、当初の目的はアブ・サヤフ幹部を拘束することだったが、本人が抵抗したため殺害やむなしと判断された。