地中海渡航の難民2452人を救出 イタリア当局
(CNN) イタリアの沿岸警備隊は15日、地中海で難民や移民とみられる計2452人を14日に救出したとツイッター上で発表した。救出の活動は11回にわたったとしている。
国際移住機関(IOM)によると、イタリアに到着した難民や移民らは今年1月1日から5月7日までの間で約3万4570人。地中海などを航行し、イタリアの沿岸部への接近を目指す間に死亡したのは1780人としている。
政情混乱に襲われる中東やアフリカ諸国の難民らが船舶で地中海をわたってイタリアなどを目指す密航行為は減る気配がなく、同国や欧州連合(EU)は対策に追われている。
EUの行政を担う欧州委員会は13日、移民対策に関する新たな指針を発表し、EU加盟国が受け入れる移民の割り当て制度などを盛り込んでいた。ただ、この制度はまだ承認されていない。
割り当て制度はEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相に相当)が提案していた。イタリア人の同代表によると、EUの外相・国防相会議が早ければ18日に招集され、新たな指針の中で承認出来る事項を選別する見通し。