パレスチナ議長は「平和の天使」、法王の発言で波紋

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フランシスコ法王の「平和の天使」発言が波紋を呼んでいる

フランシスコ法王の「平和の天使」発言が波紋を呼んでいる

(CNN) ローマ法王フランシスコがパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談した際に、アッバス議長のことを「平和の天使」と呼んだと伝えられ、波紋が広がっている。

フランシスコ法王は16日にバチカンでアッバス議長と会談した。「平和の天使」の言葉にアッバス議長を称賛する意味を込めたのか、それとも単にイスラエルとの和平合意を促しただけなのかは分かっていない。

ローマ法王庁によると、会談は和やかな雰囲気で行われ、中東情勢やテロとの戦いについて話し合った。バチカンラジオの放送では天使発言には言及していない。

しかし英BBCや米紙ニューヨーク・タイムズ、米AP通信などは法王の発言について伝えた17日の報道で、アッバス議長が天使とみなされたという解釈を打ち出した。これをきっかけに、「アッバス議長は天使ではない」と反論するコラムがインターネットメディアなどに相次いで掲載されている。

一方、バチカンに関する詳しい報道で知られるイタリア紙「スタンパ」によれば、アッバス議長にメダルを贈った時のフランシスコ法王庁の言葉は、「平和の天使が戦争の悪魔を滅ぼしてくれますように。私が思ったのはあなたのことです。あなたが平和の天使であってくれますように」だったとされる。

ローマ法王庁は17日、メディアからの問い合わせが相次いだことを受けて談話を発表し、法王は時として、首脳や国家元首に「平和の天使」のメダルを贈って平和への貢献を促すことがあると説明。「私たち1人ひとりが他者のため、世界のための『平和の天使』でなければならない」と呼びかけた。

ロンバルディ報道官は、アッバス議長とフランシスコ法王の会談の場に居合わせたものの、発言の内容はよく聞き取れなかったとしている。

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