ケニアで失踪の女子学生2人、ISISに参加か
家族らによると、タウフィカさんとサルワさんはともに優しく物静かな性格で、イスラム教の熱心な信者だった。「時間がある時はいつもコーラン(イスラム教の聖典)を読んでいるような子だった。映画を見たりはしなかった」と、ラフマさんは振り返る。
その後も2人の行方が確認できる情報は入っていない。ラフマさんは「本当にシリアにいるとしたら、身分証明書もパスポートも持たずにどうやって出国できたのでしょう」と首をかしげる。捜査を開始した警察も、同様の疑問を抱いているようだ。
ケニアでは今年3月、若い女性4人がパスポートなどの書類なしで隣国ソマリアへ入ろうとしたところを警察に拘束された。4人はソマリアを拠点とする国際テロ組織でアルカイダ系のイスラム過激派、「シャバブ」メンバーだとして起訴されたが、本人たちはこれを否定している。
専門家によれば、シャバブに加わっている外国人戦闘員で最も多いのは、ケニア出身の若者たちだという。ラフマさんは、タウフィカさんが過激思想に感化された可能性を認めつつ、「どうか帰って来てほしい。母親としてとてもつらい」と訴えた。