米で対テロ訓練、タジキスタン元司令官がISISに加入
この後、「住む町を見付け、自宅に赴き、殺害する」と威嚇。手にした狙撃銃を使い、25ヤード(約23メートル)離れているとみられる場所に置いたトマト1個を撃ち抜く能力も誇示した。
米国務省当局者によると、元司令官と部下たちの訓練参加は中央アジアのタジキスタン政府の推薦を受けて実現していた。訓練の参加者の背景調査は事前に適切な方法で行われたとも説明した。
ハリモフ元司令官がISIS側に転じたことはプロパガンダ戦での勝利を意味するだけでなく、米国がISIS掃討で用いている内部情報が漏れる可能性があるとの懸念も生じている。
米陸軍の元諜報(ちょうほう)担当者は「対テロ作戦の策定方法を知っている。要人警護や大使館警備に当たる人物の思考方法も心得ている」とその危険性を指摘。米陸軍の元狙撃手は元司令官は戦術面でISIS戦闘員への訓練支援が可能な他、新たな戦闘員勧誘で有利な人材にも成り得ると分析した。